Relationship-コミュニケ―ションの苦手を克服する方法

Relationship-コミュニケ―ションの苦手を克服する方法

Relationship-コミュニケ―ションの苦手を克服する方法

私はコミュニケーションスキルとは筋トレと同じであると考えています。
人と上手く話せなかったり、人前に出ると緊張する人は多いと思います。
実際に私も同じです。いまでも得意ではないし、できれば避けたいと思ってしまいます。
ただ、以前と比べて抵抗がなくなったのは間違いなくある種のトレーニングを繰り返した結果だと言えます。
これから私の過去を振り返りつつ、どんなトレーニング実践し、その結果としてどのような結果や気づきがあったのかを書いてみたいと思います。

 

極度にコミュニケーションが苦手だった自分の状態

私と同じような性格の方に向けて記事を書いていますので、初めに私自身の状態について少しだけ時間をとって説明したいと思います。

 

私は昔から対人関係を構築することが苦手でした。
もともと内向的な性格だったことに加えて、幼少期より一人で過ごすことが大好きでした。
プラモデルやパズルや折り紙などの何かを創作することや、一人で家の周りを走ってタイムを計測したりするのが 好きでした。
自己成⻑ということに関心が高かったのだと思います。
一方で誰かと一緒に何かをしたりすることはほとんどなかったと思います。
もちろん近所に仲のいい友達はいましたし遊んだことはありましたが、特別な楽しみや喜びは見出せませんでした。
中学生くらいまでは周りの環境にあまり変化はなかったので気にならなかったのですが、高校生になり日常の環境や人間関係ががらりと変わったあたりからそれまでは感じていなかった違和感を覚え始めました。
・多くの人が集まる場所(たとえば、学校の教室)にいるだけで尋常ではない疲労感に襲われること
・人との会話の際に自分の頭に浮かんだことを上手く言葉として表現できないこと
もともと持っていた妙なプライドもあり、当時はそのように上手く振る舞えない自分の姿が本当に嫌で、逆に無口な自分を振る舞っていました。
そんな風に過ごしていくうちに私は次第に言葉自体を上手く出せなくなりました。
その状態は大学を卒業するころにはますます悪化していて、どうやって人と話さずに生きていけるかを考えていました。
また、その頃には自分に対しての自信も絶望的なまでに全く持てない状態でした。
周囲の人には「常に何かにおびえているようにみえる」とさえ言われるほどでした。
大学時代の就職活動時には、人と出来る限り話さなくてもいい仕事は何かという点を最優先しました。
結果的に人と接する必要がなさそうというイメージだけでプログラマーを選択したほどです。
そんな状態だったので人前で話すなんてありえないことでした。就職した当初の自己紹介は本当に逃げ出したくなるくらいでした。何日も前から家でひらすら練習していたのを覚えています。

 

ただ、そんな状況の中でも、さすがにこのままの状態で一生生きていくのは絶対に嫌でした。

 

何よりも人とうまくコミュニケーションを取っている人や人前で自信をもって話している人を見ていると「こうなりたい」 と思っている自分もいました。
自己成⻑という点に関しては人一倍意欲的で出来ない事ができるようになることに楽しさを感じているものの、 なぜこのコミュニケーションという部分だけ克服することを早々に諦め向いていないと認めてしまっているのか。 社会人になってからは何としてもこの状態を乗り越えたいと常に考えていました。
プログラマーが人と話さなくてもよい職業というのが大きな錯覚だったと気づかされたことも一因です。

 

コミュニケーション克服に向けての取り組み

この状態を改善しようと、話し方やコミュニケーションに関する本やDVDで勉強したり、また話し方セミナーにも参加したりしましたが、ほとんど成⻑している感覚はありません。
勉強したその瞬間はやる気に満ち溢れるものの、実際に人を目の前にすると言いたいことが言えない、話せないといった状況に変化はありませんでした。
そのような中で継続的に私は解決策を模索していました。
おそらくその期間約7年間くらいだと思います。
ある日、ネットサーフィンをしている時に私はインターネットでコミュニケーションスクールを見つけました。
そのようなスクールの存在は以前から知ってはいましたが、なんとなく胡散臭いイメージがあったのでずっと避けていました。
ただ、その時に見つけたスクールのカリキュラムの「徹底したトレーニング」という点に直感的に惹きつけられて申込みました。
そのコミュニケーションスクールに行こうと決意したのは2013年末だったと思います。
そこで私は7ヶ月間コミュニケーションについて学びました。
そのスクールでは、カリキュラムがノウハウとトレーニングとで分かれていました。
ノウハウとしては、論理的な話し方・傾聴力・雑談力・タイプ別人間関係の作り方・人間心理の理解ななど。
たとえば、
・論理的話し方は、相手の知識や理解力に頼らない話の組み立て方など
・傾聴は、相手が話やすくなる雰囲気づくり(笑顔・あいづち)など
・雑談は定番ネタなど
・タイプ別人間関係は、プライドの高い人や神経質な人などへの接し方
・自己重要感は相手の承認欲求を満たす方法など

 

ノウハウを学ぶ一方でその知識を意識しながら話すトレーニングを徹底的に繰り返しました。
このトレーニングこそが最も大きなブレイクスルーのきっかけになりました。
コミュニケーションスクールでは、一回の講義の出席者は大体30人前後です。
参加者各々がコミュニケーションという点について何かしら問題を抱えていて参加されています。
何の面識もない人たちとパートナーとなり 5分〜10分という時間の間、講師から提示された話題でとにかく話す。
しゃべりまくります。
唯一のルールは沈黙だけはNGです。

 

そのような実践を話すパートナーを1回ごとに次々に変えながら2時間という時間内でひらすらトレーニングです。
正直、最初の頃はつらくて仕方ありませんでした。
ただでさえ知らない人との会話というだけで緊張するのに、複数人の前にたって話すシチュエーションもありと初回で行きたくなくなりました。
ただ、ここでやめたら今までと一緒で変わることはできないと思い、なんとか続けました。
料金も私立大学の一年分の学費並みでしたので引くに引けません。
結果的に、その学習を続けたおかげで少なくとも人と接することに苦手意識はなくなりました。
ある程度自分の思ったことを話せる程度にはなりました。
いまだに遠慮しがちなところはありますし、多くの人が集まるような場からは本能的に逃げたくはなりますが自分基準では大きく進歩でできました。

 

取り組みを経験して得た確信

この経験から2点、私は確信しました。

 

コミュニケーション能力とは後天的にトレーニングによって身につけられるものであるということ

結局、スクールに行く前までの自分は、本やDVDなどを観て勉強しているだけの受け身の姿勢でした。
どんなに優れたプログラムであったとしても見ているだけで自分が変われるわけはありません。
瞬間的にやる気がでる栄養ドリンクのようなものです。
当たり前ですが、一瞬で問題が解決するような魔法はない。
どんなに嫌や思いや苦しくて逃げたくなるような思いや恥ずかしい思いをしたとしても、自分がそのきつい状況に飛び込まないとやはり成⻑はありえません。
ウエイトトレーニングと一緒だと思います。
軽々持ち上げられるバーベルでトレーニングしてもあまり効果はありません。
ゆるく腹筋100 回よりは高負荷での限界ぎりぎりの10回。
これが最も効果的です。
そしてそれを継続的に積み重ねていくことで目的を達成できる。いい身体にもなれる。
コミュニケーションも持って生まれたセンスやその人のパーソナリティや生まれ育った生活環境などは一切関係ありません。
正しい知識をもって自分に負荷をかけながらトレーニングを繰り返すことでコミュニケーション能力は必ず改善できると強く実感しています。

 

心の強さを強化すること

知らない人と話すトレーニングを繰り返す中である種の度胸が身についたと思っています。
もちろん当時の自分と比べればです。
人に対して思ったことを上手く話せない。人前で話せない。
これはコミュニケーションというよりは、根本的には心の問題だったのかなと今は思っています。
要は心も鍛えれば強くなる。
よって、コミュニケーションや心は運動と一緒で徹底した反復トレーニングによって鍛え上げて習得可能なのだと考えています。

 

もしかしたらこの考えは、コミュニケーションに限らず人生全般の取り組み言えるのかもしれません。
なんでもかんでも最高にするには私たちの人生の時間は足りないですが、自分の決めた目標1,2,個を1年間で達成するくらいであれば努力次第で十分成し遂げられるということです。
毎年できることが少しずつ増えていき、それが自分自身のユニークネスつながるものと思っています。