仕事に悩む多くの人が考えることにやりがいといった概念があります。
あなたの考えるそのやりがいを具体的にイメージしてみてください。
こういったことが浮かんでくるのではないでしょうか。
やりがいとは欲望とイコールだと私は考えています。
誰でも少なからず何かしらの欲望は持っているはずなので、仕事にやりがいという感情を持つことは普通です。その中でもしもあなたが今の仕事を変えたいという意識が芽生えているなら、私はあなたが一歩踏みだすきっかけを作ることができます。
私は迷っているなら仕事を変えてみたらいいのではと考えています。
私は独立した経験がないので転職という観点でのお話となりますが、やりがい(欲望)を満たしたいならぜひ転職にチャレンジしていただきたいです。
私もこれまで2回の転職を経験しています。
転職によってその時々の欲望を満たしてきました。
だからこそ、あなたにも転職することでいま感じている欲望を満たして欲しいのです。
一例となりますが私の転職経験を共有したいと思います。
私の社会人としてのキャリアは下請けブラック企業で働く、超底辺システムエンジニア(以下、SE)から始まりました。
毎月の手取り収入は15万円(永遠に昇給なし)
いま振り返ってみるとまあまあ悲惨ですね。私は転職を2回経験していて、現在3社目ですのでこれは過去2社での経験です。30歳過ぎまでこの環境で過ごしてきました。(ちなみにその2社はもう世の中に存在していません)
一回の転職で自分の求める全てを劇的に変えられたらそれがベストだと思います。
ただ業界の構造上、底辺SEから這い上がるのはそう簡単ではありませんでした。
私はここで戦略を立てました。
それは、転職を繰り返すことで自分の考えるやりがい(欲望)を少しずつ手に入れて、理想の環境を手に入れていくというものです。
ゲームが好きな人でしたらわかると思いますが、ロールプレイングゲームってありますよね。
主人公がいて、最初はレベル1で弱いのですが、冒険を続ける中で敵を倒しながらレベルを上げて強くなっていきます。同時にお金も稼いて性能のよい武具を揃えて、信頼できる仲間も増えていく。物語を進めていくと途中途中でボスキャラが出現し、ボスキャラを倒すことで別の新たな世界の扉が開く。
レベルを上げることが現在の職場でできること、ボスキャラを倒して別の新しい世界の扉を開くことを転職とイメージしてください。
私の場合はまずは働き方を変えることを考えました。
IT業界はその業界構造上、どういったシステムを作るのかといったいわゆる企画系の部分は元請け社員が担当し、実際にプログラミングなどでそのシステムを実装するのは下請けです。
この構造でいる限り下請けは下請けとしてしか生きていけません。
1回目の転職ではスキルアップと経験値の獲得にやりがいを見出しました。
どんなに小規模の会社でもいいからここだけは譲らない。
それ以外は捨てる。
労働環境も収入も人間関係も優先順位としてはどうでもいい。
転職先は社員30名程度のベンチャーでしたが、仕事内容としては当初想定した目的は達成できました。
そして約3年間後、積み重ねた経験をもっての2回目の転職。
ここでは前回の転職で捨てていた、高収入・人間関係・労働環境にこだわりました。
結果としてIT系のコンサルティングファームへ転職を果たし、30代の約10年は満足のいく結果を手に入れられたと実感しています。
あなたにとっての仕事のやりがいとはどのような目的を満たすものでしょうか。そもそも仕事にやりがいがあるのかどうかはどうでもいいことだと私は考えています。
一番大切なのは「やりがいがある」のではなく、自分が「やりがいをもって」働くことができるのか。その気持ちを持てるのか。
それは仕事内容それ自体の充実感かもしれないし、仕事を通じて得られることなのかもしれません。今いる環境であなたの心がざわついているなら、それは環境を変えるタイミングなのかもしれません。
私は今の環境が合わないのならばさっさとやめた方がいいという考えです。
ただし、いまの環境で得られる資産はすべて獲得し切ってからでないと次に活かせないので意味がない(もったいない)と考えています。
それを踏まえてぜひ転職にチャレンジしてほしいです。
ほんの少しポジションを変えるだけで、劇的ではないかもしれないけれど今よりは満足できる環境を手に入れることがきっとできます。